大阪と東京の気質の違いを、それを鉄道と天皇制度を絡めて分析している。
開業当時は「帝都」から完全に独立していた関西私鉄だったが、時局の流れに逆らえず、
「帝都」に迎合していくのをテンポよく解説している。
ただ、大阪駅を高架にするため、すでに高架であった阪急を地上に降ろし、高架を入れ替える「阪急クロス問題」が、
非常に重要視され、かなりのページ数を割いているが、正直そこまでの問題があるように思えない。
この問題を「帝都」に迎合するターニングポイントにしたいようだが、これはちょっと無理があるように思った。